「iCloud写真」も「共有アルバム」もiPhone(iPad・iPod touch)標準の写真機能であり、ユーザーが利用する・しないを選べます。
そこで今回は「iCloud写真」「共有アルバム」の違いを比較し、メリット・デメリットを解説します。
iCloud写真と共有アルバムの共通点
「iCloud写真」も「共有アルバム」もオンラインストレージ「iCloud」を利用した写真機能であるため、iCloudアカウント(AppleID)とインターネット接続を必要とします。
基本的にWi-Fi接続で利用しますが、設定を変更すると「iCloud写真」「共有アルバム」はモバイル通信でも利用できるようになります。
iCloud写真(旧:iCloudフォトライブラリ)を有効にすると、iPhone(iPad・iPod touch)写真アプリ内の写真やビデオを丸ごと自動でiCloudに保存します。
共有アルバム(旧:iCloud写真共有)を有効にすると、写真やビデオを選んで作成したアルバムをiCloudに保存して他のユーザーと共有できるようになります。
共有アルバムは標準写真アプリの[アルバム]タブの[共有アルバム]セクションで見られます。
なお、iCloud写真と共有アルバムは両方を利用することも、一方だけを利用することも可能です。
iCloud写真と共有アルバムの違いを比較
iCloudストレージ容量 | 同期※1 | 保存可能 データ | 保存数の 上限 | リサイズ | 共有設定 | |
---|---|---|---|---|---|---|
iCloud写真 | 消費する | 同期した機器 iCloud.comのオンライン表示 | 標準写真アプリ内の写真とビデオすべて | iCloudストレージの空き容量に準ずる | フル解像度のオリジナルデータをiCloudに保存 各機器ではサイズを縮小した最適化表示を選択可能 | 個別にiCloudリンク発行可能 |
共有アルバム | 消費しない | 同期した機器 招待メンバーが参加設定した機器 | 共有アルバムに追加した写真とビデオ(最長15分) | 100万ファイル※3 | 写真は長辺を最大2048ピクセルに縮小 ビデオは画質を最小720p(HD)に縮小 | 可 |
※1 同一のiCloudアカウントを設定したiPhone・iPad・iPod touch・Mac・Windows PC・Apple TVで各機能を有効にした場合
※2 ビデオは対象外
※3 アルバムの上限数200個 × 1つのアルバムに最大5000ファイル(一度に保存できるファイル数に上限あり)
iCloud写真と共有アルバムは「iCloud」を利用する点は同じですが、iCloudストレージの容量を使用(消費)するのは「iCloud写真」だけ。
「共有アルバム」に写真やビデオを保存しても、iCloudストレージの使用容量は影響を受けません。
ただし、「共有アルバム」に保存するデータは自動的にリサイズ(縮小)され、保存数に上限が設けられています。
iCloudを利用する写真機能は標準設定アプリで確認できます。
(上部にある[アカウント名] > [iCloud] > [写真] の順にタップ)
どう使う?「iCloud写真」と「共有アルバム」のメリット・デメリット
- iCloud写真
-
メリット iCloudを介して標準写真アプリを丸ごと同期できる
iPhone(iPad・iPod touch)本体のストレージ消費量を減らせるデメリット iCloudストレージの有料プランへアップグレード必須
バックアップを別に検討する必要があるiCloud写真のメリットは、iCloudストレージでデータを管理するのでiPhone(iPad・iPod touch)本体の空き容量を気にせずに済むこと。
その反面、iCloudストレージの有料プランへ課金せざるを得ないのがデメリットです。 - 共有アルバム
-
メリット iCloudストレージを消費せずに写真やビデオを保存できる
iPhone(iPad・iPod touch)本体のストレージ消費量を減らせるデメリット リサイズによって特に動画は画質が落ちる
削除すると復元できない共有アルバムはiCloudストレージを消費しないので無料プランのままでもOK。
ただし、写真・ビデオがリサイズされるほか、標準写真アプリでの扱いも特殊で他のアプリから使えない(選択できない)こともあるので注意が必要です。
iPhone(iPad・iPod touch)本体にある写真やビデオを削除すると[最近削除した項目]アルバムに最大40日間保管されますが、「共有アルバム」内のデータは即削除されるので復元できません。
「iCloud写真」も「共有アルバム」ももiCloudを利用した機能である特性上、iCloudバックアップおよびiTunesやFinderで作成するバックアップの対象外であり”以前の状態に戻す”ことが難しいです。
それぞれのメリット・デメリットを理解して利用しましょう。
🌟この記事を書いた”あいこうら” のトレンドPR🌟
最近買ってよかったと心から思うのがおもいでばこの新型モデル(PD-2000)です。我が家の動画鑑賞に欠かせません。
旧モデルはiPhoneで撮った4K動画に非対応で、一部の縦動画は90度回転していたのですがその不満も解消。
高かったけれどおもいでばこを買って本当によかった!